「このままずっと接客業を続けていて大丈夫なのかな」
立ちっぱなしの仕事、長時間拘束、売り上げに追われる毎日。
年齢を重ねたときの自分の姿が想像できず、不安だけが膨らんでいきました。
私は、もともとパン屋になることを夢見て、製菓製パン科の専門学校を卒業しました。
しかし、その夢は叶わず、気づけば接客業として働く日々。
5年後、10年後も同じ働き方を続けられる自信はありませんでした。
そんな中で選んだのが、23歳・完全未経験からのエンジニア転職です。
パソコンが得意だったわけでも、理系出身だったわけでもありません。
不安を抱えながらプログラミングスクールに通い、ゼロから学び直しました。
そして5年が経った今もエンジニアとしてキャリアを積み続けています。
気が付けば接客業をやっていた時に比べて、250万円以上も年収が上がっていました。
この記事では、
接客業から未経験でエンジニアに転職するまでのリアルな体験談を、
挫折したこと・悩んだこと・正直に「やって良かったこと」「遠回りだったこと」も含めてお伝えします。
同じように、
「今の仕事をこの先も続ける自信がない」
「未経験からエンジニアになるのは遅いのでは?」
と悩んでいる方にとって、進むべき道を考えるヒントになれば幸いです。
目次
1. 未経験エンジニア転職の体験談まとめ
1.1. 私が接客業から転職を決めた理由
私が接客業から未経験でエンジニアへの転職を決めた理由は、将来の働き方に不安を感じたからです。
もともと私は、製菓製パン科の専門学校を卒業し、パン屋になる夢を持っていました。しかし、その夢は途中で挫折し、その後は接客業として働いていました。
接客業の仕事はやりがいもありましたが、
- 長時間立ちっぱなし
- 休みが不規則
- 年齢を重ねたときの体力面の不安
といった悩みが少しずつ大きくなっていきました。
特に「5年後、10年後も同じ働き方を続けられるか」と考えたとき、自信を持てなかったのが正直な気持ちです。
そのため、今後のライフスタイルを大切にできる仕事として、将来性のあるエンジニアへの転職を考えるようになりました。

2. なぜ接客業から未経験でエンジニアへ
2.1. 接客業を続ける毎日と将来の不安
接客業を続けられる将来がはっきり想像できなかったことが大きな理由です。
接客業では、
- 忙しい時間帯は休む暇がない
- 売り上げを常に意識する必要がある
- 体調が悪くても立ち仕事が続く
といった状況が当たり前でした。
まだ若いうちは乗り切れても、年齢を重ねたときに同じ働き方ができるかどうか、不安でした。
実際に、私は片頭痛持ちでもあるので、頭が痛い日も立ちっぱなしで、笑顔で接客するのは、しんどかったです...。
私は、少しずつ「このままでいいのだろうか」と考えるようになりました。
将来の不安を減らすために、別の働き方を探し始めたのがきっかけです。
2.2. エンジニア転職を考え始めた瞬間
エンジニア転職を意識したのは、「手に職をつけたい」と思ったからでした。
接客業は経験が積めますが、場所や条件が変わると評価されにくい場合もあります。一方で、エンジニアは「できること」がはっきりしています。
例えば、
- プログラムを書く力
- 問題を解決する考え方
- パソコンを使った仕事の経験
これらは場所が変わっても活かせる力です。
将来の選択肢を増やしたいという思いが、未経験でのエンジニアへの転職を考える決定打になりました。
それにエンジニアは経験を積めば積むほど、転職時の年収アップやフリーランスや起業など金銭面での可能性も広がることも大きかったです。
2.3. 23歳で選んだプログラミングスクールでの学習の理由
23歳という年齢でプログラミングスクールを選んだ理由は、独学に不安があったからです。
未経験の状態で一人で勉強を進めると、
- 何から始めればいいかわからない
- 間違いに気づけない
- 途中で挫折しやすい
といった問題が起こりやすくなります。
プログラミングスクールでは、
- 学ぶ順番が決まっている
- わからないことをすぐ質問できる
- 転職の相談もできる
という環境が整っていました。
そのため、最短で結果を出す方法としてプログラミングスクールでの学習を選びました。
3. 未経験エンジニアになる勉強の始め方
3.1. プログラミングスクールで何を学んだか
プログラミングスクールでは基礎を徹底的に学びました。
いきなり難しいことはせず、
- プログラミング言語の書き方
- 簡単なプログラムの作り方
- プログラムを組むための考え方
など、土台となる部分から進めます。
具体的には、簡単な画面を作ったり、小さな処理を作ったりしながら理解を深めました。
基礎をおろそかにしなかったことが、後の転職活動で役立ったと感じています。
3.2. 独学とプログラミングスクール学習の違い
独学とプログラミングスクール学習の最大の違いは「迷わず進めるかどうか」です。
独学では自由に学べますが、
- 情報が多すぎて迷う
- 正解がわからない
- モチベーションが下がりやすい
といった問題が起こりやすくなります。
一方プログラミングスクールでは、やることが決まっているため、考える前に行動できる点が強みです。

3.3. つまずいた勉強の壁と乗り越え方
勉強中につまずいたときは、理解できるまで戻ることを意識しました。
わからないまま進むと、必ず後で困ります。
そのため、
- 何がわからないかを書き出す
- 小さな単位に分ける
- 人に聞く
という方法で乗り越えました。
遠回りに見えても、結果的に一番の近道でした。
4. エンジニア転職の準備方法
4.1. 未経験エンジニア転職に必要な準備
未経験エンジニア転職に必要な準備は「学習・説明・証明」の3つです。
理由として、企業は「どれだけ勉強したか」だけでなく、「なぜ転職したいのか」「何ができるのか」を重視するからです。
準備として特に大切なのは、以下の3点になります。
- なぜ未経験でエンジニアになりたいのかを言葉にすること
- 学習内容を説明できるようにすること
- 自分で作ったものを見せられる状態にすること
たとえば「プログラミングスクールで学びました」だけでは不十分です。
「どんな勉強をして、何ができるようになったのか」まで話せると評価が変わります。
準備を丁寧に行うことで、未経験でも転職の成功率は大きく上がります。
4.2. ポートフォリオで見せる実力の作り方
未経験エンジニア転職では「すごい作品」より「説明できる作品」が重要です。
なぜなら、企業は完成度よりも「考え方」と「学び方」を見ているからです。
私が意識したポイントは以下の通りです。
- 自分で一から作ったこと
- どんな工夫をしたか説明できること
- なぜその機能を作ったのか話せること
たとえば、簡単な予定管理画面でも、
「使う人が迷わないようにボタンを減らしました」と説明できれば十分な評価につながります。
大切なのは、作品を通して自分の成長を伝えることです。
4.3. 接客経験を強みに変える方法
未経験エンジニア転職では、接客業の経験が大きな強みになります。
理由は、仕事の多くが「人とのやり取り」だからです。
接客業で身についた力には、
- 相手の話をしっかり聞く力
- 困っていることに気づく力
- わかりやすく説明する力
があります。
たとえば、相手の要望をくみ取る力は、仕事の相談や確認で役立ちます。
実際、企業側も「話が通じる人」を高く評価しています。
接客業の経験は、決して無駄ではありません。

5. 面接で聞かれる質問と回答例
5.1. 未経験エンジニア転職のよくある質問
面接で最も聞かれるのは「なぜ未経験から挑戦したのか」です。
理由は、途中で辞めないかを確認したいからです。
よく聞かれる質問には、
- なぜエンジニアを選んだのか
- なぜ前の仕事を辞めたのか
- 勉強で大変だったことは何か
があります。
私は「将来の働き方を考えた結果、手に職をつけたいと思った」と正直に伝えました。
大切なのは、正解を言うことではなく、自分の考えを話すことです。
5.2. 私がうまく答えられた理由
面接で落ち着いて答えられた理由は、体験をもとに話したからです。
作った答えではなく、実際に感じたことを話すことで、言葉に迷いがなくなります。
たとえば、
- 勉強でつまずいた経験
- 諦めそうになった瞬間
- それでも続けた理由
を具体的に話しました。
企業側は「失敗から何を学んだか」を見ています。
自分の体験をそのまま話すことが、最も説得力のある答えになります。
5.3. 自信を持つための練習方法
自信を持つためには、声に出して練習することが効果的です。
頭の中だけでは、実際の面接で言葉に詰まりやすくなります。
私は、
- 質問を書き出す
- 声に出して答える
- うまく言えない所を修正する
という方法を繰り返しました。
準備した分だけ、面接での不安は小さくなります。
6. 転職活動中のリアルな体験談
6.1. 書類選考で感じたこと
未経験エンジニア転職では書類で落ちることも珍しくありません。
理由は、応募者が多く、最初のふるいにかけられるからです。
私も最初は通らず、
- 学習内容が薄かった点
- 書き方がわかりにくかった点
を見直しました。
改善後は通過率が上がりました。
落ちた理由を考えることが、次につながります。
6.2. 面接合格までの流れ
面接合格までの流れは、改善の積み重ねでした。
一度でうまくいくことはほとんどありません。
私は、
- 面接後に振り返る
- うまく答えられなかった点を直す
- 次に活かす
ことを意識しました。
少しずつ良くすることで、結果が出始めます。

6.3. 不合格から学んだ反省点
不合格は、失敗ではなく学びです。
理由は、改善点がはっきりするからです。
私は「説明が長すぎた」点を反省し、
結論から話して簡潔に答えられるように練習をしました。
不合格を活かせる人が、最後に合格します。
7. 転職後の実際の働き方
7.1. 入社後の仕事内容とは
未経験エンジニアは、最初から難しい仕事を任されません。
簡単な確認作業(テスト実施)やコードや設計書の微修正から始まります。
少しずつ理解を深める流れです。

7.2. やりがいと大変さのリアル
できなかったことができるようになる喜びがあります。
一方で、学び続ける大変さもあります。
まず、未経験エンジニアとして働いて感じた一番のやりがいは、自分の作った仕組みが誰かの役に立つ点にあります。
接客業ではその場で感謝される喜びがありましたが、エンジニアの仕事では次のような喜びがあります。
- 自分が作った画面が実際に使われる
- 作業効率化ツールを作り、「助かりました」と感謝される
- 他の人に教えることが出来た
特に印象的だったのは、自分の作った作業効率化ツールで作業時間が半分以下になったときでした。
「自分の成長が数字や形で残る仕事なのだ」と強く実感しました。
一方で、未経験エンジニア転職の大変さもはっきり存在します。
具体的には、次の点が特につらく感じました。
- 分からない言葉が毎日出てくる
- 周りの会話についていけない瞬間がある
- 転職後も継続して勉強が必要
最初は「なぜ動かないのか分からない」ことが当たり前で、自信をなくしそうになる日もありました。
しかし、毎日少しずつでも学び続けることで、
「昨日できなかったことが今日はできる」
という成功体験が増えていきます。
この積み重ねこそが、未経験エンジニア転職後の最大のやりがいだと感じています。
大変ではありますが、成長を実感できる仕事を求めている方には、心からおすすめできる働き方です。
8. 私が転職で変わったこと
8.1. 生活がどう変わったか
未経験からエンジニアに転職したことで、生活の安定感が大きく変わりました。
理由は、働く時間と体への負担が減り、先の予定を立てやすくなったからです。
接客業時代は、立ちっぱなしの仕事で体力勝負でしたし、退勤後はぐったりしていました。
従業員同士で売上の取り合いもあって、メンタルもしんどかったです。
一方、エンジニアへ転職後は、リモートワークが中心で自分の時間が取れるようになりました。
社員同士ではチームで開発していくので、ピリピリした空気はなく、のほほんと過ごせています。
IT業界にも上司でも同僚でも女性は増えてますが、女性社会特有と思っていたギスギスした空気は、全くないです。
(AさんがいないところでBさんCさんで悪口言って、BさんがいないところでAさんCさんで悪口言うの接客業でよく目にしてたのですが、私だけですか...?笑)
それから毎年の査定で収入がどんどん増えていくのも、やりがいになっています。
生活の安定は、心の余裕ですね。
8.2. 接客業時代との違い
接客業とエンジニアでは、働き方の考え方そのものが違います。
理由は、成果の出し方が異なるからです。
接客業では、
- 忙しさ=評価
- 売り上げを守ることが最優先
- 体力勝負になりやすい
一方、エンジニアの仕事では、
- 考えて問題を解く
- チームで相談しながら進める
- 落ち着いて作業する
という働き方が中心になります。
たとえば、ミスをした場合でも怒られるのではなく、「どう直すか」を一緒に考える場面が多くありました。
働き方の違いを知ることで、転職後のギャップも小さくなります。
8.3. 未経験からエンジニア転職して良かったこと
未経験からエンジニア転職をして一番良かったのは「将来を前向きに考えられるようになったこと」です。
以前は、
- 年を取ったときに続けられるか不安
- この仕事しかできないのではという焦り
を感じていました。
しかしエンジニアになってからは、
- 勉強すればできることが増える
- 経験が積み重なっていく
- 選べる働き方が広がる
と感じられるようになります。
たとえば「今はできなくても、半年後にはできるようになっているかもしれない」と考えられるようになりました。
不安よりも希望が増えたことが、転職して良かった最大の理由です。
9. 未経験エンジニア転職で失敗しないコツ
9.1. 転職を後悔しないために
未経験エンジニア転職で後悔しないためには「目的をはっきりさせること」が重要です。
理由は、目的があいまいだと途中で迷いやすくなるからです。
たとえば、
- なぜエンジニアになりたいのか
- どんな働き方をしたいのか
- 何を大切にしたいのか
を紙に書き出すだけでも考えが整理されます。
私は「将来の働き方を選べる状態になりたい」という目的を持っていました。
目的がはっきりしていると、辛い時も踏みとどまれます。
9.2. 学習ペースと目標の立て方
無理のない学習ペースを作ることが、未経験エンジニア転職の成功につながります。
理由は、急ぎすぎると挫折しやすくなるからです。
たとえば「1日3時間勉強する」ではなく、「今日はこの部分を理解する」と決めると続きやすくなります。
続けられる計画こそが、最短ルートです。
9.3. 継続できる勉強法のコツ
勉強を続けるコツは「できたことに目を向けること」です。
理由は、できない点ばかり見ると自信をなくすからです。
私は、
- 昨日より理解できた点
- 自分で解決できたこと
- 前は読めなかった内容が読めたこと
を意識しました。
小さな成功を積み重ねることで、「続ければ成長できる」と実感できます。
成長はゆっくりでも、止まらなければ前に進みます。
10. よくある質問(Q&A)
10.1. 未経験でも本当に転職できる?
未経験でもエンジニア転職は可能です。
理由は、実際に多くの未経験者が転職に成功しているからです。
重要なのは、
- 学習を続けていること
- 自分の言葉で説明できること
- 本気で取り組んでいる姿勢
です。
才能より行動に移すことが結果を決めます。
10.2. プログラミングスクールは必要?
不安が強い方には、プログラミングスクールは心強い選択です。
理由は、学ぶ順番と相談相手が用意されているからです。
独学が向いている人もいますが、
- 迷いやすい
- 一人だと続かない
場合はプログラミングスクールが助けになります。
自分に合った方法を選ぶことが大切です。
10.3. 年齢が不安でも大丈夫?
年齢よりも「行動したかどうか」が重視されます。
理由は、企業が成長意欲を見ているからです。
23歳で始めた私も不安でしたが、行動に移したしたことで、年収250万円以上UP出来ていますからね。
悩んでいる時間より、一歩動くことが、大事です。
もちろん23歳でない方も、大丈夫です。
プログラミングスクールには20代後半~30代前半の方も同期生に居て、みんな転職先が決まっていましたよ。
5年以上経った今でも時々会いますが、フリーランスになってる人も居れば、PMやITコンサルになってる人も居て、まだまだキャリアプランの選択肢は沢山あるなあと感じています。
